山根選手のインタビューを掲載致します。
1、スペインで現在何をしていますか?所属クラブ、仕事について教えてください。
“Guinardo CF” というスペイン7部のクラブと先日契約し、プレーしています。
仕事は、バルセロナで1番人気のある、1時間以上の行列のできるラーメン屋” HIRO”で働いています。
2、どのような経緯でスペインでサッカーをすることを決めましたか?
前にEnglandでプレーしていて、イングランドサッカーを2年間で学びイングランドの強良さとスペインの技術を混ぜだ選手になりたかったからです。
あと、特に意味はないですが、3カ国語以上を話せるかっこいい人になりたかったからです。
3、日本のリーグと比べてレベルやスタイルはどう感じますか?
日本では、高校までしかプレーはした事がないのですが、オーストラリア、イングランド、スペイン、日本、それぞれが全く違うサッカーで、環境が違います。
イングランドは黒人の選手が多く、身体能力がものを言うサッカーで、逆にスペインはイングランドの感覚で身体をぶつけに行くと、うまく転ばれて、すぐにファールになってしまいます。
なんといってもスペインのワンタッチプレーの上手さは、他の国にはないと思います。必殺技というべきか、伝家の宝刀というべきか・・・笑
スペインのフォワードはイングランドと比べて得点するのにこだわりがなく、スペインはゴール前でもなるべく確率の高い仲間にパスを送る印象です。
イングランドのフォワードはもっとエゴイストで動き過ぎたりしたら怒られます。
それにスペインはプロ以外のほとんどのチームが人口芝ですがイギリスは天然芝がほとんどでした。
4、スペインでサッカーをやる上で一番苦労していることはなんですか?
やはり語学です。
英語ができるからなんとかなると思っていましたが、下のリーグに行けばいくほど英語が話せない選手が増えていきます。
街に出れば英語が話せる人もいますが、サッカー界ではなかなかいません…
プレーでは、やはりスペイン代表のサッカーを見ればわかるとおり、ポゼッションが上手いので、なかなかついていけません。
ワンタッチの質、そしてトラップの置き場所が桁違いに他の国より上手く感じます。
5、生活は楽しいですか?また具体的にスペインはどのようなところだと思いますか?日本と比較してみてください。
生活は、正直に言ってみんなが思ってる以上に辛い事の方が多いかもしれません。
でも、海外に長く住んでいて思うのが、やはり話せない間はつまらないし、辛いですが、話せる様になってから楽しい事が増えると思います。
それに食事の問題もありますし、工夫すれば日本食も食べられますが、僕はあまり料理が得意ではないので日本食がいつも恋しいです。日本の常識が世界では常識では無いのでそれほど深く考えないようにしています。
そんな所で文句を言っても仕方ないし、その国に適応するのが大事だと思います。
6、スペイン語は通じていますか?どのように勉強していますか?
英語を勉強していた時と比べて、スペイン語の方が話すのは楽かもしれないです。
定かではないですが、英語より聞き取りやすいかも知れません。
僕の勉強方法は、教科書を開くより、出来るだけ日常的なスペイン語に多く触れる事が大事だと思います。
7、今後の目標、さらにはその先の夢を教えてください。
まずは今ここスペインで1シーズン20得点以上とることと、この先スペインにどのくらいいるかわからないです、プリメーラカタラーナ(スペイン5部)以上には行きたいです。
8、好きな言葉(座右の銘)と、自分がいつも心掛けていることを教えてください。
人生は旅であり、旅とは人生である ー 中田英寿
9、最後に、これから海外に飛び立とうとする若者にアドバイスをください。
その人の目的によってもアドバイスが違います。
もし、サッカーでお金をもらいたいなら、おススメはしませんが、サッカーが上手くなって日本に持ち帰りたいとか、選手としてのスキルアップなら、スペインは最高の国だと思います。
日本に限らず、その他の国にないクオリティのサッカーの資質を持っています。
一日中サッカーのことを考えられるし、サッカーを見る場所もいっぱいあるし、サッカーチームもいっぱいあります。
でも、この国はあまりお金がある国ではないので、お金の事を期待するならアジア、ドイツ、オーストラリアなどに行く方が効率がいいでしょう。
また、スペイン語を学ぶならこの国はおススメです。オーストラリアやドイツなどに比べて日本人が少ないので、スペイン語の良い勉強になります。
日本が好きなスペイン人もいっぱいいて、語学交換ができるので、日本語環境を取り除くこができると思います。
TWINKLES 事務局
2019.03.21